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はじまりの冒険者 ~追憶:いつまでも遠くから①~ [記憶のかけら(FF11)]

エクセラです。

今回は、記憶のかけら(FF11)から、一人目のキャラクター(Raphiel)の体験記を掲載します。


過去の日記より

200X年某日
「はじめてのパーティ、はじめてのフレンド」

この日もまたサルタバルタの河の近くでソロで蟹や魚を相手に戦っていました。

先日の暖かいエールの言葉と拍手の音が、いまだ心の中に残っていて
よーし、がんばろう!という気に駆られます。

そんな、やる気モード全開(?)の私にTellが届きました。

「一緒にパーティやらない?」と。

見ず知らずの方からパーティに誘って頂いたのが、これが初めての事で
断る理由もなく、喜んでお誘いを受ける事にしました。

今となっては、記憶が薄れている為、定かではないのですが
私(赤 Lv6か7)を含め、タルさん(赤?)、ヒュームさん(白のLv6か7)
の3人パーティの構成で、誘ってくれたのはタルさんでした。

私がPTに入るや
「じゃあ、はじめるよー」との掛け声を上げて
タルさんが、近くにいる敵に片っ端からディアを放ちはじめました。

”へぇ~、パーティだとこんな戦い方するんだ…”
”なんか、すごい”

と一瞬納得してしまった私でしたが、何か様子がおかしい事に気づきました。

「きゃははは」

はしゃぎながら、蟹やら魚やら数匹を引き連れたタルさんは
河の中をバシャバシャと走り回り、ディアを唱えるもそれ以上戦うわけでもなく
ただモンスターに追われるスリルを楽しんでいるようでした。

状況が掴めないまま、それでも戦わねばと追いかけるものの
タルさんが走りまわる為、攻撃をする事も魔法を唱える事も出来ません。

そうこうしている間に、タルさんが攻撃を受け、昇天。
今度は、私達に向かってモンスター達が大挙して襲ってきました。

でも、私と白さんには成す術などなく、
ただ呆然とモンスター達に寄ってたかって攻撃される姿を眺めるだけでした。

茫然自失の中、タルさんの最後のパーティ会話が流れました。
「あ~楽しかった。じゃ、またね~。」


……
暫しの沈黙。
そして、サルタバルタの野に横たわる2人の亡骸。


「あの…、大丈夫ですか?」
「って、死んでしまっているのに大丈夫も何もないですけど…」

白さん
「ええ…、一応大丈夫ですよ^^;」

咄嗟の出来事に挨拶を交わす事も出来ておらず、死んで訪れた静寂の中でようやく交わした言葉。

あのタルさんは一体何だったんでしょう?とか言い合いながら、
でも、怒るような気持ちとか全然わかなくて。

「ひとまず、HP(ホームポイント)まで戻りましょうか」

仕切り直しで、2人でパーティを組んで、少しレベル上げをしながら雑談をして、
さっきの嫌な出来事を忘れて気を静める事にしました。

※FF11では直接的なPK(プレイヤーキラー)行為は出来ませんが、
  モンスターにプレイヤーを襲わせる間接的なMPK(モンスタープレイヤーキラー)行為は
  出来てしまいます。

 (参考)PK
 http://wiki.ffo.jp/html/6011.html
 
※HP(ホームポイント)とは死んだキャラクターが復活する場所です。
  FF11の場合、レベル4以上で死んだ場合、HPに戻るとデスペナルティ(経験値マイナス)と
  なります。 


白さんもまだ始めたばかりらしく、私と同じようにあまり長い時間PLAY出来ない方のよう。
縁あって、この出逢いをきっかけに白さんとはフレンド登録を交わす事になりました。
ヴァナ・ディールに降り立って、一緒にFFを始めた以前からの知り合いお二人の他に
初めてフレンドリストに登録された方。

その後、白さんとは、ほんの僅かの間に、たった2度ほど、ご一緒するだけとなるのですが
私が3代目のPhiramentに転生して、別のワールド(サーバー)に移ってからも尚、
いつまでも決して忘れる事のない記憶となっていきます。
(一度に綴り切れない為、初めてのフレンドの方との話は何回かに分けて掲載します。)

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