終わりのはじまり ～追憶：Seraph（セラフ）の地、オプニングの場所①～

今回は、FF11の世界「ヴァナディール」での話です。

今から数年前、「ヴァナディール」で活動していた頃。

色々な経緯から半年ぶりに訪れたSeraph（サーバー名）の「ヴァナディール」の地で
リハビリがてら、メインジョブ赤魔道士のサポートジョブ白魔道士のレベル上げに
コロロカの洞門（ダンジョンの名前）のLand Worm（通称　ミミズ）狩りパーティに参加しました。

当時、コロロカの洞門は、レベル上げパーティで連日賑わっており、
比較的パーティが少ない、奥地まで移動することになったのですが、
奥地に向かうまでの道のりで、強敵のJelly（スライム）が出現する場所があり、
しかもこのJelly、プレイヤーキャラの足音を感知して襲って来るので
他のパーティメンバーの方は、Jellyを目の前にすると
用意周到、各々持参した「サイレントオイル」（足音を一定時間消すアイテム）を使用して
するりとJellyの前を悠々とやり過ごしていきます。

さて、私の方はと言うと
Jellyの存在は把握していたものの、
長期のブランクもあり、「サイレントオイル」を持ってくるのを忘れてしまい、
どうしようか…と、Jellyとにらめっこ状態で、困っていた所、
そんな私の様子に気づかれたのか
パーティメンバーのもう一人の白魔道士（ミスラ）の方が戻ってこられ、
「サイレントオイル」２個のアイテムトレードを申し出下さいました。
タダで貰うわけにはいかないので、引き換えに１５００ギルをトレード。

※ミスラは種族の名前です。

おかげさまで、その場を無事に通過し、
目的のミミズ狩りの方も、白ミスラの方と交代で回復役を務め
死人も出ることもなく、楽しいパーティタイムを過ごす事が出来ました。

※FF11は、死ぬとデスペナルティで経験値が減ります。

パーティ解散後、白ミスラさんに改めて御礼の言葉を伝えて、
念のため、競売場で、「サイレントオイル」の価格をチェック。

（ん、１個１０００ギルもする！？）
（２個だと２０００ギルだ・・・。）
（前と価格が違ってる。）

※FF11は競売場を通じて、プレイヤー間で取引を行います。
　相場はプレイヤーの価格設定により、変動します。

（･･･と言う事は、５００ギル足りてない。）
（なんて、失礼なことをしたんだろう、早く謝らないと。）

慌てて、白ミスラさんに直接Tell（チャット）で謝罪。
不足の５００ギルを渡す旨伝えると、

｢気にしない。５００ギルはいらないよ。
代わりにフレンド登録したい。｣

と返信されました。

今振り返ってみると、私の取った行動に突っ込み所満載なのですが
この事がきっかけとなって、その方とフレンド登録を交わすことになりました。

｢これから、ピラさんがいろいろ教えてくださいね。｣

私のキャラ名はPhirament（フィラメント）。
その当時のFF11の中での最後の私の名前です。

そっか、パーティリーダーが間違えて、
パーティ中、何度も私の事を、ピラさんと呼んでたけど
さすがに、ピラと呼ばれるのは受け入れられなかったので
改めて名前を名乗り、訂正しておきました。

｢ごめん。フィラね。フィラがこれからいろいろ教えてね。｣

その日は、そんなやり取りをして、ログアウトしました。


（･･･私に教えてほしい？）
（半年振りでFF11の操作も半分忘れてる私に何が教えられるんだろう･･･。）

その疑問への答えは、やがて、その方と話しているうちに自然とわかりました。


なんか、今回は本題”オプニングの場所”に入る前振りの話で終わってしまいましたが
次の記事で続きの話を書きます。

※オプニングは誤字ではありません。次回にその事も語ります。