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思いは巡る ~恩返し~ [記憶のかけら(FF11)]

エクセラです。

今回も、放浪の旅人Phiramentにまつわる秘話を掲載します。

前回の記憶のかけらの記事で綴ったとおり、
PhiramentはCerberus(ケルベロス)から始まり、Seraph(セラフ)に辿り着くまで
転生を繰り返しました。

そんな一方で、
密かにAlexander(アレクサンダー)にもPhiramentの名のキャラは生まれていました。
アレクから離れる事なく、もう一度最初からやり直す事も選択肢の一つとしてあったからですが、
セラフへの移住を決意した事から、結果的には、アレクのPhiramentの時間は止まりました。


セラフに旅発つ事を決めたその日、
私はアレクとの決別の為に、Phiramentでログインしていました。

ウィンダス出身の赤猫(赤魔道士のミスラ)として、この地に生を授かったものの
ろくな活躍もさせてあげられず、せめて最後にウィンダスの中を散歩させてあげよう。

”ウィンダスは、私がFF11をはじめて最初に降り立った場所”
”一緒に始めた知り合いの方に色々と教えてもらった思い出の場所”

そんな感傷に浸りながら、ウィンダス巡りをしていた時、ふいに声をかけられました。

声の主は、名前の横に?マークのついたタルタルの男の子。

タルくん
「あの…。すいません、ブロンズソードを持ってたら、譲ってもらえませんか?」

そして、こちらの返事を待つことなく、開くトレードウィンドウ。

(クレクレ君かな?)

そう思ったものの、?マークがついてるし、
純粋に初心者で慣れていない方だと思えたので、お力になる事にしました。

私(アレクのフィラ)
「ブロンズソードは丁度、今持ってますし、私はもう使わないので、お譲りしてもいいですよ。」

タルくん
「わ、ありがとうございます。えっと、代金はいくら支払えばいいでしょうか?」

私(アレクのフィラ)
「代金はいいですよ~。」

そう返答し、ブロンズソードをトレードしながら、一つ名案が思い浮かびました。

”そうだ。この子に協力してもらおう。”

私(アレクのフィラ)
「代金は求めませんが、お時間おありでしたら、少しお付き合い頂けますか?」

タルくん
「ええっと…、代金の代わりにどうすればいいのでしょう?」

私(アレクのフィラ)
「見たところ、最近FF11を始められた方だとお見受けしますが、
 色々とわからない事もあると思いますし、私で良ければ、時間の許す限り、お教えしますよ。」

「クエストとかミッションとかで聞きたい事あります?」

タルくん
「ええ!? ブロンズソード貰った上に、これ以上お世話になったら悪いです。」

私(アレクのフィラ)
「気になさらないでください。私の事はヴァナ・ディールの旅先案内猫とでも思ってくださいな^^
 ようこそ。ヴァナ・ディールへ。何か聞きたい事はありますか?♪~」

ちょっと(かなり?)困惑気味のタルくん。

(悪ノリしすぎたかな…。)

タルくん
「えっと…、ミッションで
 ホルトト遺跡に行ってくるように言われたのですが
 ホルトト遺跡はどこにありますか?」

私(アレクのフィラ)
「ふむふむ、ホルトト遺跡ですねー。
 案内してもいいですが、ホルトト遺跡のMAPは持ってます?」

タルくん
「いえ、まだ持ってないです。」

私(アレクのフィラ)
「じゃ、ホルトト遺跡のMAPを手に入れることからはじめましょうか。」
「あと、そのレベルでホルトト遺跡に行くのは危険だから、
 クエストこなしながら少しレベル上げしましょう。」

”私も最初の頃、こんな感じで色々教えてもらった。”


こうして、この日、私は時間の許す限り、タルくんへの講義に時間を費やしました。

私(アレクのフィラ)
「さて、私が教えてあげられるのはここまでです。
 これからは思考錯誤しながら、がんばってみてください!」

タルくん
「色々と教えてくれて、本当にありがとうございます。」

私(アレクのフィラ)
「いえいえ^^」

タルくん
「どうして」

私(アレクのフィラ)
「はい?」

タルくん
「今日会ったばかりの僕に、ここまで良くしてくれたのですか?」

私(アレクのフィラ)
「それは…。恩返しだからです。」

タルくん
「恩返し?」

私(アレクのフィラ)
「私がFF11を始めたときに、こうやって色々と教えてもらったから。
 今の私ができる事で、その時の恩返しがしたかったのです。
 だから、こちらこそ、付き合ってくれてありがとう。」

タルくん
「そういう事情だったのですか…。僕も、なにかご恩を返したいです。」

私(アレクのフィラ)
「タルくんが強くなって、同じように困った人を見かけたら、力を貸してあげてください。
 そうしてくれたら、私は嬉しいです^^」

タルくん
「それが、僕の出来る恩返し…。わかりました!勉強になりました。」

”私はアレクを離れる前に、一緒にFF11をはじめた知り合いとアレクに恩返しをしておきたかった。”


その後、数日経って、タルくんからメール(POLメール)が届きました。

タルくんからのメール(POLメール)
「フィラさん、この前は色々とありがとうございました。
 一つ謝らないといけないことがあります。
 友達が別のサーバーに行きたいっていうので
 アレクサンダーのキャラは消すことにしました。
 せっかくお世話になったのに、ごめんなさい。」

”私のしたことは、無駄になっちゃったかな…(^^;”


そして。
この恩返しの話は、数年前、私がセラフに移ってから
FF11を辞める最後の戦いの時に思いもかけず、もう一度関わってきます。

掲載するのはまだまだ先の予定ですが、その話が記憶のかけらの最後の話になります。


いつまでも冒険者の心を忘れないように
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/6394/meeting.html
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